特殊技術・工法
水中バックホウ
水中作業の安全且つ効率的な機械化を可能にした水中バックホウ
海上または海中で行われる港湾工事、中でも捨石均しなどをはじめとする潜水作業は、高水圧・重装備・視界が狭いなどの過酷な作業条件にもかかわらず、機械化が遅れてました。当社の保有する「水中バックホウ」は従来の人力に頼った潜水作業に比べて、重量物の加工、移動などが容易に行えるだけでなく、潜水士の重労働も軽減できます。その結果、作業効率を上げると同時に、安全性も向上しました。また、各種のアタッチメントを取り替えることで、多様な水中作業への適用が可能です。
海中にて作業中の
水中バックホウ
水中バックホウ
バックホウの紹介動画
水中バックホウの特徴
- 潜水作業が機械化されるため、より安全で効率のよい水中作業が可能。
- 水中電動油圧方式の採用により、広範囲、大水深での作業が可能。
- 豊富なアタッチメントにより多種多様な水中作業が可能。
- 使用する油脂類は全て生分解性(エコマーク認定商品)を採用し環境汚染に配慮。
主なアタッチメントと用途
- 標準バケット:本均し、荒均し、床掘り、筋掘りなどに使用
- フォーク付きバケット:フォークで被覆石を掴み移動する際に使用
- 回転式ワイヤブラシ:磯焼け対策*などで岩や構造物についた雑藻類などの掻き落としに使用
- ツインヘッダ:岩盤切削、軟岩筋掘り時に回転式掘削機として使用
- 水中ブレーカ:油圧式ブレーカで岩盤掘削、中硬岩筋掘り時に使用
※「磯焼け」とは・・・磯焼けとは海中の海藻類が消失し海底の岩の表面が白色又は紅色の石灰質の岩肌となり、海の砂漠化した状態のことを言います。
石灰質が岩や海底を覆い海藻の胞子が着成し難い為、海藻の繁殖が衰退する事や、藻場の消失による魚類への影響、海草を餌とするアワビ、サザエ、ウニ等への影響等が起こり沿岸漁業の水産水揚げに深刻な影響を与えている。